いつもは食欲旺盛な愛犬が、急にドッグフードの食いつきが悪くなったり、いつも大好きな犬のおやつを食べないと、飼い主さんは心配になります。
犬の急性肝炎?胆嚢炎?との診断で、愛犬のパピヨンのサクラさんが入院していました!
サクラさんは11歳と老犬の仲間入りをしているけど、食欲は旺盛です。
「サクラさんが食欲がなくなったら、大変な問題だわ!」と言っていたら・・・。
犬の肝炎・胆嚢炎を知っていますか?
食欲不振や嘔吐がある犬は、肝胆管系の問題で、すぐに動物病院で検査が必要?
食欲不振から始まり、突然の嘔吐を2回して動物病院で診断したら、血液検査の結果が悪くて入院になりました・・・。
結果、犬の肝炎か胆嚢炎、たぶん急性ということで、2日間の入院で回復して退院できました。
ということで、今日は「突然愛犬が急性肝炎に!治る?動物病院で教わった原因や数値・治療法・入院期間まとめ」です。
心配!犬が食欲不振で吐き気に襲われた
いつもは食欲旺盛で、元気いっぱいの愛犬パピヨンのサクラさん。
誰かが何かを食べていたり、冷蔵庫を開けた音で、寝ていてもいつの間にか出てくるサクラさんが・・・。
・・・・。なんか気持ちが悪いの・・・食欲がないの・・・。
あれ?どうしたの?風邪でもひいたのかな?
いつも元気いっぱいのサクラさんが、風邪でもひいたのか、ちょっと元気がないというか吐き気?気持ち悪がっているのか・・・。
愛犬のパピヨンのサクラさんが急性肝炎?胆嚢炎?を突然発症した状態を紹介します。
食欲旺盛な犬が好きなものもあまり食べたがらない
突然、愛犬のパピヨンのサクラさんが誰かが何かを食べている時にも寄ってこず、寝にいってしまってました。
しかし、ドッグフードはちゃんと残さずに食べていたので、「少し体調が悪いのかな?」くらいに思っていました。
大好きな犬のおやつのササミジャーキーも、そこまで食べたがらない・・・。
なんか元気もあまりなく、大好きで中々帰りたがらないお散歩に行っても、すぐに帰ってくる状態でした。
朝から2回も吐いた!動物病院へ行くと肝胆管系の数値に異常が!?
日曜日の朝はドッグフードは食べたけど、その後に2回嘔吐した愛犬のサクラさん。
午前中は動物病院の診察が受けれるので、慌てて診てもらうと・・・。
血液検査・X線検査・超音波(エコー)検査をした結果、血液検査で肝胆機能の数値が異常に高く、炎症を起こしています!
肝胆管系に問題があると疑われ、
このような診断がでました。
ただし、X線検査・超音波(エコー)検査で胆道の変形も見られず、腫瘍の影もないので、入院して点滴と薬による治療となりました。
しかし、1日たっても数値の改善が見られない場合は、開腹して組織の一部を切り出して原因を探るということに・・・。
すぐに動物病院で診察を受けてください!犬の肝炎の原因や症状・検査法・治療法
入院して治療を受ける事になった、愛犬のサクラさん。
「おそらく肝炎で、急性肝炎ではないか?」という所見でした。
気持ち悪いし、食欲もないの・・・。
先生、サクラは大丈夫ですか?ガンとかではないですか?
腫瘍や胆泥が溜まっている・変形ということはなさそうです。しかし、薬が効果がないと、開腹して調べないといけないです。
TBIL(総ビルビリン)の数値が高い為、黄疸という可能性も否めず、肝胆管系に問題があるということでした。
突然発症した犬の肝炎(かんえん)の原因や症状、診断、治療法について、動物病院の先生から教えてもらったので説明します。
肝炎にかかる原因は主に中毒・細菌・ウイルスの3つ
犬の急性肝炎は、肝臓に急激な炎症が発生する病気です。
急性肝炎と慢性肝炎があり、原因は主に中毒・細菌・ウイルスの3つの原因に分けられます。
ただし、肥満や寄生虫・回虫、腫瘍、外傷などで肝疾患が起こるので、原因の特定が難しいとのことでした。
特定の犬種(テリア系、マルチーズ、シーズーなど)が、遺伝性の肝炎があるということです。
中毒
肝臓に毒性のある薬剤や化学物質による中毒によって、肝炎が引き起こされます。
鎮痛剤などに使用されるアセトアミノフェンやキシリトールなどが、肝臓に毒性のある物質です。
細菌
レプトスピラなどの細菌によって、肝炎が引き起こされます。
レプトスピラ感染は、ワクチン接種で予防ができます。
ウィルス
犬アデノウイルス1型というウイルスが原因の犬伝染性肝炎があります。
ただし、ワクチン接種をしていれば、犬伝染性肝炎は予防できるそうです。
すぐに病院で診察を受けてください!肝炎の症状は食欲不振や嘔吐の症状が先に現れる
犬の肝臓や胆嚢、膵臓は腸の上の方(胃に近い)にあるため、炎症が起こると食欲不振や嘔吐の症状が先に現れるということでした。
逆に、空腸・回腸・小腸など下の臓器ほど、下痢の症状が先に現れるということです。
犬の急性肝炎の症状として
などの症状がでると教わりました。
また、お腹が膨れていたり、お腹を触ると嫌がるといったこともあるそうです。
犬の急性膵炎でも同じような症状がでるので、注意してください。
肝炎の検査
愛犬のサクラさんの場合は、肝胆管系の問題が疑われたので、このような検査が行われました。
血液検査は、プロサイト・血球計算・生化学カタリスト10クリップ・生化学カタリスト1項目・電解質 Na K Cl・CRPといったアンモニアの測定や、血液凝固系の検査が行われました。
血液検査でAKLP(アルカリフォスファターゼ)・TBIL(総ビリルビン)など肝機能の数値が高い
愛犬のサクラさんの血液検査の結果は、肝機能の数値が高値でした。
項目 | 数値の意味 |
---|---|
AKLP (アルカリフォスファターゼ) | 肝障害や腫瘍などで胆汁が流れる胆管が塞がれて、流れが悪くなると高値になる。 |
TBIL (総ビリルビン) | 黄疸の原因で胆汁の流れが悪くなると、高値になる。 |
CHOL (総コレステロール) | 肥満や肝臓病、ホルモン異常などで高値になる。 |
これら肝機能の数値が、特に高い値になりました。
特に、AKLP(アルカリフォスファターゼ)が高すぎて2,000U/L以上となり、危ない状態でした。
肝炎の治療法
愛犬のサクラさんは、即入院2~3日になりました。
一般的に肝炎の場合は、内科治療になります。
慢性肝炎の場合は、「血液検査の数値が徐々にあがり、治療で徐々に数値が下がる」という結果になります。逆に急性肝炎の場合は「数値が急上昇して、治療で急激に下がる」という結果になります。
愛犬サクラさんの肝炎の治療法として
で治療が行われました。
肝炎の症状・原因によって治療法は変わるけど、下痢をしている場合は下痢止め、黄疸を起こしている場合は利胆薬など投薬治療が行われます。
犬の急性肝炎?胆嚢炎?の入院期間や手術費用
サクラさんの状態が心配で、入院翌日に動物病院に結果を聞きに行った私たち。
すごく心配だったのが、「原因がわからず、開腹しないといけない」ということだったけど・・・。
くぅ~ん。くぅ~ん。出たいわ~!
もうちょっと待ってね!サクラさん。先生、今日の血液検査結果は、どうでしたか?
今日の血液検査の数値は、いい感じになりました!今朝もちょっと吐いていましたが、しっかりとドッグフードは食べるし、肝機能の数値はよくなりました!ただし、BUN(血中尿素窒素)の数値が高いです・・・。
様子を見に行ったら、いつもと同じ感じで入院するコーギーのカイくんと違って、「くぅ~ん。」と毎回入院するたびに泣いてゲージのドアを引っ掻くサクラさん。
点滴をしてもかじって取ってしまうので静脈輸液に切り替えたけど、脱水か腎臓に炎症があるのか、BUN(血中尿素窒素)の数値が高値になってしまったので、もう一日入院して様子見となりました。
BUN(血中尿素窒素)について
BUNの値だけで見ずに複合的に見てね
IP(リン)の値が高いと腎疾患
Cre(クレアチン)の値が高いと
腎臓と泌尿器科の先生が
口を酸っぱくして言ってます
とのことちこまるからの一言です
— Gen the corgi (@L01011e7S2FzekW) February 3, 2020
仔犬の頃に犬のロープのおもちゃを腸に詰まらせて壊死した時も、点滴をかじって取ってしまって、看護師さんを困らせたサクラさん。
元気が少しづつでてきて安心したけど、逆にBUN(血中尿素窒素)が上がってしまいました。
1日治療入院で血液検査をしたら、肝機能の数値は下がったけど・・・。
項目 | 数値の意味 |
---|---|
BUN (血中尿素窒素) | 腎臓に問題があると高値になる。 |
CRP (C反応性蛋白) | 感染症などの急性の炎症で高値になる。 |
BUNは、脱水または腎不全で数値が上昇するとのことでした。
しかし、Twitterで教えていただいた「IP(リン)が高いと腎疾患、Cre(クレチアン)が高いと腎臓」という助言もいただいたので、複合的に数値を見ないといけないですね!
脱水による数値上昇か、腎臓に問題があって数値が上昇しているのかを確認するために、もう一日入院することになりました。
血液検査の数値が戻ったため退院して様子見になりました
次の日の朝(入院3日目)に動物病院に行くと、無事数値がすべてOKでした!
1週間後に再診で様子見ということで、抗生物質をもらって、愛犬のサクラさんは退院できました。
犬の急性肝炎?胆嚢炎?の費用
今回のサクラさんの急性肝炎?胆嚢炎?の治療費用は、入院費用(2泊3日)も含めて5万円弱となりました。
これは治療費や入院ゲージや治療法、入院期間によって変わります。
先代犬からずっとお世話になっている動物病院は、ホントに自他ともに認めるくらい安いです。
院長先生が毎回申し訳なさそうに費用について言ってくれるけど、全然友達が行っている他の動物病院より安い上に、すごく信頼できるので助かっています。
まとめ 犬が食欲や元気がない、嘔吐や下痢をした場合は肝胆管系の問題かもしれないので、動物病院ですぐに診断を受けてください
犬が食欲や元気がない、嘔吐や下痢をした場合は、肝胆管系に問題があるかもしれません。
今回の愛犬のサクラさんはおそらく急性肝炎ということだったけど、すぐに動物病院で診断を受けて治療をしてください。
「犬の急性肝炎」は、こんな感じです。
愛犬のサクラさんが退院してすぐはまだあまり食欲がなく、ドッグフードを食べたがらない感じがあったけど・・・。
でも、他のものは欲しがるので、入院で好き嫌いができたような感じです!
何よ!あなただって13歳で急性膵炎を発症して、苦しんでたじゃない!
無事退院できたけど、まだまだ本調子じゃなさそうね!しばらく大人しくしなさい!
抗生物質を飲んでいるからか、たまにドッグフードを残したり、常に眠そうな感じだけど・・・。
1週間後の再診で、肝炎の検査をしましょう。お散歩は最初は抑え気味で、翌日からは普通にしても大丈夫ですよ♪
この後、1週間後の再診を待たずにまた吐いてしまい、動物病院で診断された結果は犬の胃腸炎でした!
肝臓や膵臓は隠れた臓器と言われ病気の原因の特定は難しいけど、愛犬が食欲不振や元気がない、嘔吐をした場合は肝炎・胆嚢炎の場合があるので、すぐに動物病院で診てもらってください。
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