ふと、横を見るとコーギーのカイくんとパピヨンのサクラさんが父が食べているおやつをねだっています。
いつもの見慣れた光景だけど、父が食べているのはマカダミアナッツで、カイくんにあげようとしている・・・。
犬が食べていいものや、犬が食べてはいけないものは何か知っていますか?
ダメぇ!マカダミアナッツは犬にとって中毒なはず!?
犬が食べていいものや食べてはいけないものは、特に犬を初めて飼う人は知らないことが多くて疑問に思います。
結論として、犬が食べてはいけないものはネギ科の野菜・ぶどうなどのフルーツ・カカオ系が含まれるお菓子・カフェインを含む飲み物・アルコール飲料・貝類・生の豚肉・魚介類・鳥や鯛の骨・塩分が多く含まれる食材・乳製品・キシリトール類と多くあります!
ということで、今日は「犬が食べていいものや食べてはいけないものは?獣医さんに聞いた食べ物を徹底解説」です。
犬が食べていいもの

犬が食べていいものといって思いつくのは、まずは「ドッグフード」ですよね。
ドッグフードや犬のおやつに含まれている成分は、基本的には犬が食べていいもので構成されています。



ドッグフードのほかにも、大切な愛犬の健康維持の為に犬が食べていいものを適量与えてあげたいです。
他に犬が食べていいもので犬の身体や健康にいいものを紹介します。
牛肉・豚肉・鶏肉(火を通して焼いたもの)
肉(牛肉・豚肉・鶏肉)は、火を通したものであれば犬が食べていいものです。
お肉は、たんぱく質やビタミン、脂肪が豊富で栄養満点です!
ただし、牛肉の過剰摂取は高血圧や動脈硬化などの病気になってしまうので、与えすぎないようにしましょう!
また、生肉の場合は寄生虫がいるので、必ず火を通して与えてあげてください。
犬の健康に!野菜(大根・キャベツ・きゅうり・レタス)
野菜の大根・キャベツ・きゅうり・レタスは、生でも茹でたものでも犬が食べていいものです。
ウチの愛犬のカイくんとサクラさんが夕食時におねだりしてくる時は、サラダの中の大根やキャベツ、きゅうり、レタスを適量与えています。
キャベツは色々な栄養素があってキャベツダイエットもあるくらいだけど、食べすぎには注意が必要です!
キャベツには結石になる可能性があるシュウ酸や甲状腺機能低下症になるゴイトロゲンを含んでいるので、大量にあげる事や毎日あげるというような事はしないようにしましょう。
大根やレタス、きゅうりもミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富で、犬の健康にとっていいですよね。
豆類(豆腐・納豆)
驚くことに人にとって健康的な食材の豆類である豆腐と納豆だけど、犬にとっても消化吸収がよくて健康的になります。
豆腐と納豆はタンパク質やミネラルが豊富で胃に優しく、消化もいいです。
でも、納豆を食べた口で顔をぺろぺろしにきたら、ちょっと避けてしまいますね・・・。
人間だと納豆と豆腐にネギやしょうがをのせたりするけど、ネギとしょうがは犬が絶対食べてはいけないものです!
そのままの豆腐と納豆だけにしてくださいね。
犬が食べてはいけないもの

犬が食べてはいけないもの(与えてはいけない)は、一歩間違えると本当にワンちゃんが生命の危機に陥ってしまうので注意してください!
意外と人間が口にしているものでも、犬が食べると危険な食べ物はいっぱいあります。




犬が食べてはいけないものというと、よく聞くのはチョコレートや昔から「犬にイカを与えると腰を抜かす」といわれています。
他に犬が食べてはいけないものを紹介します。
ネギ科の野菜(ネギ・玉葱・ニラ・ニンニク)
ネギ科の野菜(ネギ・玉葱・ニラ・ニンニク)は、犬が食べてはいけないものの代表格です。
硫化アリルが犬の赤血球を破壊して、貧血や血尿を起こします。
犬にとってネギ科の野菜(ネギ・玉葱・ニラ・ニンニク)は赤血球を破壊して貧血や下痢、嘔吐の症状を引き起こして、最悪の場合は死に至ることもあります!
ネギ科の野菜は、本当に注意が必要な食べ物です。
また、サラダやチャーハン、カレーライスなどにごく少量含まれているだけでも症状を起こすことがあるので注意してください!
危険です!フルーツ(グレープフルーツ・ざくろ・レモン・ぶどう・レーズン)
フルーツ(グレープフルーツ・ざくろ・レモン・ぶどう・レーズン)は、犬が食べてはいけないフルーツです。
皮の部分に中毒症状を引き起こす物質が入っているので、下痢や嘔吐の症状を引き起こします。
少量ならば大丈夫だけど、特に注意してほしいのがぶどうとレーズンです!
ぶどう中毒という嘔吐や、腎不全を起こす要因になります。
特に、ブドウの皮は危険なので注意してください!
最悪の場合はワンちゃんが死に至ります。
カカオ系が含まれるお菓子(チョコレート・ココア)、マカダミアナッツ
チョコレートなどに代表されるカカオは、犬の中毒性物質です。
テオブロミン中毒で嘔吐や痙攣、血尿、失禁、昏睡などを起こします。
カカオ系はまた心臓に影響があり、不整脈、心拍増加などを起こし、心不全で死に至ります!
マカダミアナッツも中毒を起こして下痢、嘔吐、発熱するので、与えてはダメです。
カカオ系の食べ物は、大切なワンちゃんを守る為にも絶対に与えないようにしてください。
カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶など)
カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶など)も、犬が食べてはいけないものになります
カフェインを含む飲み物を飲んだりしてしまうと犬はカフェインを分解することができないので、下痢や嘔吐、多尿、体温調節がうまく機能しなくなってしまいます。
ちょっと机の上にあるコーヒーを舐めたなどは大丈夫だと思うけど、気をつけてください。
少量でも気をつけて!アルコール飲料(ビール・日本酒などアルコール類)
アルコール飲料(ビール・日本酒などアルコール類)も犬が飲んではいけないものになります。
犬はアルコール類を分解する酵素が少なく、ごく少量でも犬にとって致死量に達してしまうので注意してください!
芸能人の大切なワンちゃんが、日本酒を舐めて突然死したといっていましたね。
よくよく考えるとごくたまにジョンくんにビールを舐めさせていたけど、身体が大きかった為無事でした・・・。
夜の晩酌時などの時でも犬にとってアルコールは急性アルコール中毒を起こしやすいので、絶対に与えないでくださいね!
貝類(あわび・サザエ・貝柱など)
貝類って聞くと「え?ダメなの?」ってなるけど、貝類(あわび・サザエ・貝柱など)も犬が食べてはいけないものです。
あわびなどが食べている海草が分解されて、犬にとって毒素となり皮膚病を起こします。
犬だけでなく、ネコも同じです。
ウチの子達も同じで、最近の犬は特にアレルギー持ちで皮膚病も多いですよね・・・。
皮膚病にならないためにも、あわび、サザエなどは与えないでください。
また、貝柱は消化に悪いので、下痢、嘔吐につながります。
生の豚肉
肉は火の通ったものはOKだけど、生の豚肉は犬が食べてはいけないものです。
犬にとって伝染病のトキソプラズマという原虫がいる恐れがあるので、加熱が絶対必要です!
生の豚肉は人間でも「お腹を壊す」とよくいうけど、豚肉は伝染病になり肺炎や肝炎を引き起こすこともあるので注意してください。
魚介類(エビ・タコ・イカ・カニ)
これは昔の言葉で「犬がイカ、スルメを食べると腰ぬかすぞ!」というのがありましたね!
魚介類(エビ・タコ・イカ・カニ)も犬が食べてはいけないものです。
犬にとってビタミンB1を分解する酵素の働きがあり、急激なビタミンB1欠乏症になります。
また、消化不良になり、嘔吐、下痢を引き起こすので、絶対に与えないでください!
ただし、スルメの場合は胃の中で膨れ上がって吐きだすこともできなくなります。
少量ならOKだけど、大量には与えないでください。
鳥や鯛の骨
昔の犬は骨をガツガツ食べていていました・・・。
しかし、鳥や鯛の骨は犬が食べてはいけないものになります。
鳥や鯛などの縦に裂ける骨は犬の喉、内臓に刺さる、傷つけることがあります!
愛犬のゴールデンレトリバーのジョンくんはバリバリと骨を食べていたけど、骨もうかつに与えてはいけません。
塩分が多く含まれる食材(梅干・みそ汁・ハムなど)
もちろん人間も採りすぎるとよくない塩分。
塩分が多く含まれる食材(梅干・みそ汁・ハムなど)も、犬があまり食べてはいけないものになります。
犬にとって塩分が排出できないので、塩分が多く含まれる食材が体内に蓄積してしまうので控えましょう。
人間でも塩分のとりすぎはよくないし、犬にとっても体によくないですね♪
乳製品(牛乳)
実は牛乳は犬にとってはあまりよくないです。
犬にとって牛乳は乳糖を分解する酵素を持っていないので、下痢になりやすいです。
ワンちゃんには犬用の牛乳があるので、そちらを飲ませるようにしましょう。


キシリトール(ガム)
キシリトールは、犬にとって大変危険な物質です。
注意ポイント
犬にはキシリトールの成分が低血糖を起こさせ、少量でも摂取すると30分以内に嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症する危険があります!
「虫歯にさせたくない、歯垢を取りたい」と思っても、絶対にキシリトールは与えないでください!
まとめ 犬が食べてはいけないものをしっかりと覚えて愛犬の健康を守ってあげてください

犬が食べてはいけないものはここに挙げたもの以外にも、糖分が多いお菓子、ソースなどの調味料が入ったものなども犬にとってはあまりよくありません。
昔の犬は残飯などを食べていたので長生きできなかったけど、犬も食生活が変わってきて為に長生きできるようになりました。
「犬が食べてはいけないもの」は、こんな感じです。
犬が食べてはいけないもの
- ネギ科の野菜(ネギ・玉葱・ニラ・ニンニク)
- フルーツ(グレープフルーツ・ざくろ・レモン・ぶどう・レーズン)
- カカオ系が含まれるお菓子(チョコレート・ココア)、マカダミアナッツ
- カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶など)
- アルコール飲料(ビール・日本酒などアルコール類)
- 貝類(あわび・サザエ・貝柱など)
- 生の豚肉
- 魚介類(エビ・タコ・イカ・カニ)
- 鳥や鯛の骨
- キシリトール(ガム)
塩分が多く含まれる食材(梅干・みそ汁・ハムなど)や乳製品(牛乳)も控えた方がいいです。



大切なアナタの愛犬を守る為にも、ドッグフードを中心に犬が食べていいものは大丈夫です。

しかし、チョコレートなどの愛犬の生命の危険に迫る食べ物には細心の注意をしないといけませんね。
父にしっかりと教えておかなくっちゃ!
昔の犬と違うんだから!
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