4月3日は愛犬のパピヨン・サクラさんの誕生日で、10歳になりました。
愛犬のコーギー・カイくんも長生きしてくれて、来月で15歳になります。
しかし、昨日私が仕事が終わって家に帰る前に突然カイくんが全身を痙攣させて、意識も朦朧となって倒れてしまいました!
突然、愛犬が痙攣して倒れる「犬のてんかん」を知っていますか?
犬のてんかん発作は「特発性てんかん」と「症候性てんかん」があり、原因や対策が異なるけど、どうしたらいいの?
愛犬のカイくんの動物病院での診断結果は、症候性てんかんでした。
経過観察となったけど、いつ起こるかわからない症状や対処法を覚えておかないといけないのでまとめます。
結果、犬のてんかんは原因不明の仔犬の頃や遺伝性で発生する「特発性てんかん」と脳やケガ、内蔵の異常で発生する「症候性てんかん」があり、てんかんの前兆行動があり、薬や脳・内臓の病気を治療することで対策します。
ということで、今日は「愛犬がてんかん発作に!原因や症状は?獣医さんから学んだ前兆や注意点まとめ」です。
突然!愛犬が散歩から帰ってきて全身痙攣を起こして倒れた
私が仕事を終えて、愛犬のパピヨン・サクラさんの誕生日を祝おうと家に着いて、車を降りた時でした。
なぜか愛犬のパピヨンのサクラさんが庭に出てきていて、コチラを見ていました。
そこに、父が私のところに慌ててきて・・・。
おかえり・・・。
そのまま、すぐに動物病院に行って!カイくんが全身痙攣を起こして、死んじゃうかもしれない!
えぇ!?どういうこと?昨日というより、今朝も普通だったのに?
突然の出来事に頭がパニックになりながらも、近所のかかりつけの動物病院に行きました。
愛犬のコーギー・カイくんは、集中治療室(ICU)のゲージの中で診断の順番待ちで、誰かがきたら首だけ持ち上げる状態で横たわっていました。
母から聞いた、愛犬のコーギーのカイくんに突然起こったてんかん発作の症状です。
夕方のお散歩後にドッグフードをあげようと見に行ったら犬が全身痙攣を起こして意識が朦朧として倒れていた
コーギーのカイくんは今年に入ってから認知症になってきたのか、昼間はこんこんと眠っています。
夜になると家とお庭を行ったりきたり、部屋の中でおしっこをところかまわずしてしまうようになっていました。
お散歩中に柴犬に怒っていた
老犬になって後ろ足がふらついておぼつかない感じだけど歩くことはできるので、その日もいつもと変わらず夕方のお散歩に行って、柴犬に怒っていました。
夕方のお散歩の後は、いつものようにドッグフードをねだるために母を追いかけまわす愛犬のカイくんだけど、この時は母を追いかけてこなかったのです!
意識が朦朧として涎を垂らして倒れている
その後、母が愛犬2匹にいつものようにドッグフードをあげようと持っていったら、愛犬のコーギーのカイくんが倒れていました!
愛犬のカイくんのその時の様子は
あまりの姿に母も気が動転してしまい、お風呂に入っていた父を呼んで愛犬のカイくんの様子を見ていたら、数分で全身痙攣がおさまりました。
後述するけど、この時飼い主さんの注意点として、絶対に愛犬の痙攣が収まるまで手を出してはいけません!
愛犬は意識がないので、すごい力で噛みついてきて大けがをします。
もう後ろ足で立てなくなり、目もみえていないのかドッグフードを探す
全身痙攣が収まった後も首と前足しか動かすことができなくて、意識も朦朧としたままの愛犬のカイくん。
ドッグフードを目の前に持っていっても、目がみえていないのか?わからずに必死に探している状態です。
それでも食欲はあって、鼻で探し当てて食べてはまた見失ってを繰り返す愛犬のカイくん。
後でわかったことだけど、この時のカイくんは自分に何が起こったのか理解できていない&記憶が飛んでいる状態だったということです。
でも、後ろ足がきかなくなって前足だけで向きをかえたりする状態でぐったりしているので、急いで動物病院に電話をしてICUに入りました。
犬のてんかん発作の原因や症状・検査法
診断の順番がやってきて、愛犬のコーギー・カイくんは集中治療室(ICU)のゲージのまま、動物病院の先生の問診が始まりました。
全身痙攣が起きる前の前兆の行動や様子、どのような状態だったか教えてもらえますか?
ハァハァ・・・。
最近暑かったので、熱中症でしょうか?
お散歩から帰ってきて、ドッグフードをあげようと持っていったら倒れていて、全身痙攣を起こしていました。
う~ん。おそらく、症状から熱中症ではなく、てんかん発作です。
私たちはこの時まで、てんかん発作は人間だけに起こりうるものだと思っていて、犬にもてんかん発作があることを知りませんでした。
動物病院の先生から細かく教わった犬のてんかんの原因や症状、検査について紹介します。
犬のてんかんの原因は特発性と症候性の2つ
犬のてんかんには、大きく分けて「特発性てんかん」と「症候性てんかん」の2つの要因があります。
大脳の神経細胞(ニューロン)は規則正しいリズムでお互いに調和を保ちながら電気的に活動しています。
公益社団法人日本てんかん協会
この穏やかなリズムを持った活動が突然崩れて、激しい電気的な乱れ(ニューロンの過剰発射)が生じることによって起きるのが、てんかん発作です。
このため、てんかん発作はよく「脳の電気的嵐」に例えられます。
また、てんかん発作は繰り返しおこることが特徴です。そのため、1回だけの発作では、ふつうはてんかんという診断はつけられません。
特発性てんかんと症候性てんかんの違いを説明していきますね。
特発性てんかんは遺伝性や仔犬の頃から発生して成犬になっても発症する
特発性てんかんは、脳波に突然電気信号の異常がみられて起こるてんかんで、原因が不明です。
特発性てんかんは、MRIなどの脳の検査をしても異常が見つからず、てんかん発作を繰り返します。
カイくんの症例症候性てんかんは脳の病気やケガまたは内臓の異常によって発症する
症候性てんかんは、脳の病気やケガ、内臓の異常の原因によって発症します。
例えば
これらの要因によって、てんかん発作が発症します。
特に、老犬の場合で今までにてんかん発作の症状がなく突然発症した場合は、脳腫瘍・脳炎など脳に異常があることが多いです。
愛犬のコーギー・カイくんも、15歳直前と高齢で急性膵炎などはやったけど・・・。
特に大きな病気もなかったので、「脳に腫瘍があるかもしれない」と言われました。
重要!犬のてんかんの症状は部分発作と全般発作
犬がてんかん発作を起こしたときの症状として、2つあります。
てんかんの種類 | 症状 |
---|---|
部分発作 | 脳の一部が異常を起こし、意識は残っているけど、体のある一部分だけ痙攣している |
全般発作 | 意識が朦朧、またはなくなって、体全体で激しく痙攣する 震えて前足や後ろ足が伸びる、ヨダレが大量にでる、泡を吹いているような感じになる、失禁する、脱糞する |
特に、老犬の場合は愛犬のカイくんのように突然倒れて、その場で目の瞳孔が開いたような感じで激しく全身が痙攣する全般発作がみられます。
いずれのてんかん発作の場合も、通常は数分程度でおさまります。
犬のてんかん発作の前兆
てんかん発作が起きる前兆として
このような前兆が多いということでした。
ただし、飼い主さんもてんかんの前兆には気づきにくいので、これらの前兆を見逃すことはあり、普段と変わりなくみえるかもしれません。
犬の症候性てんかんの検査方法
犬が症候性てんかんかどうかを検査する方法は、内臓の異常と脳の病気と2つにわかれます。
特に、脳の検査はMRIやCTスキャンなど特別な医療機器が必要になるので、限られた動物病院で検査することになります。
内臓に異常があるかどうかの検査は血液検査、レントゲン、超音波(エコー)検査
内臓に異常があるかどうかの検査は、
が行われました。
愛犬のコーギーのカイくんは赤血球数(RBC)、好塩基球数(BASO)が範囲外だったけど、いずれも基準値よりも少しだけはずれているだけなので、問題なしでした。
また、尿素窒素(BUN)が高いのは、ドッグフードを食べた直後で上がるということで、異常があるとセットで数値があがるクレアチニン(CREA)は正常値なので、これも問題なしでした。
X線検査は3年前の検査結果と比較しても食道や胃、肝臓、腎臓もキレイに写っているので、問題なしでした。
超音波(エコー)検査は左右腎臓に黒い点が移っていたり乱れているので、ホルモンバランスの影響か、将来的には腎臓の病気が起こるか腎不全になるかもしれないけど、症候性てんかんの原因ではないと診断されました。
脳の病気の検査はMRIやCTスキャンなど高度な医療機器検査は特別な病院にしかない
残念ながら、近所のかかりつけの動物病院にはMRIやCTスキャンはなく、脳の異常を調べるなら他の病院の紹介状をかいていただけるということでした。
簡易的な脳の検査では、問題がなかったそうです。
脳の精密検査は「愛犬のコーギー・カイくんも老犬で、体に負担がかかる全身麻酔や精密検査はかわいそう」という考えで、私たち家族はそこまで検査をすることはしませんでした。
動物病院の先生から、「コーギーは病気の多い犬種で平均12歳前後で病気で亡くなることが多いし、ここまで大病せずに15歳にもうすぐなるカイくんはめずらしいですよ!」と言われました。
犬の特発性てんかん・症候性てんかんの治療法
「犬のてんかん」と診断された、愛犬のコーギー・カイくん。
内臓には問題がみつからないので、おそらく「脳の問題」という結果でした。
ボーっとするワン・・・。
てんかんは治らない病気ですよね?そもそも、脳だともう高齢だし・・・。
てんかん発作が頻発することもあるし、半年に1回起こるかどうかもわからないので、カイくんの場合は経過観察して様子をみましょう。
犬がてんかんと診断された場合は、特発性てんかんと症候性てんかんで治療法が異なってきます。
特発性てんかんと症候性てんかんの治療法を紹介します。
特発性てんかんの治療法は抗てんかん薬で薬物治療
特発性てんかんの場合の治療法は、抗てんかん薬で薬物治療が処置されます。
例えば、抗てんかん薬による副作用もでてくるので、動物病院の先生と症状を相談して決めてあげてください。
症候性てんかんの治療法は内臓の病気や脳の病気を治療
症候性てんかんの場合は、内臓の病気や脳の病気を治療していきます。
しかし、脳の病気であった場合は手術の体への負担や犬の年齢など、実際には難しいのが現状です!
つまり、愛犬のコーギーのカイくんと同じように経過観察をして、てんかん発作が頻発する、重くなる場合は抗てんかん薬でおさえたりする処置になります。
もちろん、抗てんかん薬による副作用や効果、費用の問題もあるので、よく動物病院の先生と相談して愛犬の事を考えてあげてください。
今回の愛犬のカイくんの検査費用とお薬は、あわせて19,000円でした。
てんかん発作が起きたときの対処法でできたら動画を撮る
愛犬のコーギー・カイくんが、突然発症した犬のてんかん。
初めてみたお母さんは驚いたかもしれませんが、てんかん発作が起きたときの対処法を説明しておきます。
どうして動物病院にいるんだワン?はぁはぁ・・・。
はい。次にてんかんの発作がおきた時の為に、お願いします。
いつでも心の準備をしておくために覚えます。
犬のてんかん発作が起きた場合で、
犬のてんかん発作は犬が苦しそうに見えて、初めてみた時は動転するくらい驚くけど、てんかん発作中は犬は意識がないので、痛みも感じていないそうです。
冷静になって、それぞれの場合で愛犬のために対処してあげてください。
てんかん発作が数分(~10分以内)で収まる場合はそばで見守ってあげる&動画撮影する
落ち着かないなどの前兆があった後にてんかん発作が起きた場合の対処は、愛犬の体をさすってやる、周りの障害物をどかしてあげる、声をかけてあげるなど優しく見守っていてあげてください。
つまり、例え心配であっても犬は意識がないために、噛まれたりする可能性が高いです。
可能であれば、犬のてんかん発作をスマホなどで動画の撮影をしてください。
実際に動画を動物病院の先生にみせる事で、犬のてんかんの症状や進行度などが細かく伝えることができ、抗てんかん薬の量や種類など適切な処置がしやすくなるからです。
てんかん発作が終わったあとはしばらくぼーっとしているので、優しく声をかけてあげてくださいね♪
発作が長い、細かい発作がたくさん起きる、発作が終わる前にまた起きる場合は動物病院に連れて行って処置をする
犬のてんかんの発作が長い、細かい発作が頻発する、発作が終わる前にまた発作を起こす場合は注意が必要です。
通常はてんかん発作は同じ症状がでることが多いけど、いつもと異なる場合はすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
動物病院でてんかん発作をおさえる薬の処置をしますので、すぐに連れてきてください。
まとめ 犬のてんかん発作は飼い主さんがしっかりと見守ってあげて支えてあげてください
犬のてんかんには、遺伝的に発症して原因が不明な特発性てんかんと、突然発症する症候性てんかんがあります。
いずれの場合でも少しでも他の病気の可能性を排除するために、前兆やけいれんしたときの状況、どれくらい続いたか、その後の状況などをできるだけ詳しく動物病院の先生に伝えることが重要になります!
てんかんは発作が起こる頻度や期間もばらばらで、発作の時以外はいつもの普段と変わりない状態なので、優しくしてあげてください。
「てんかん発作」が起きた場合は、症状によって適切な対処をしてあげてください。
愛犬のコーギーのカイくんは、経過観察でお家に帰れることになったけど・・・。
検査の時に腰を持ちあげたら、後ろ足も踏ん張ろうとするけど力が入らずにハの字で立てない状態で、おそらく脳にダメージがいってしまったかもしれません。後ろ足は立てない状態のままになると思うけど、可能性にかけて痛み止めの点滴とお薬を打ってみましょう。
そうして、抱きかかえて車に乗せてお家に帰ってきた愛犬のカイくん・・・。
もう立ち上がれないのかしら?ゲージやおむつも用意しないといけないわね・・・。
どこに行ってたの!?アナタたちを、ずっとお庭で待ってたのよ!
コラ!サクラ!カイくんは病気なんだから、怒るな!
ん?なんか動物病院に行ってたんだけどな?よっこらせ・・・。
あれ!?えぇ!?奇跡なの?カイくんが歩けてるわ!
家の中に入れてあげると、前のようにふらふらはしているけど、歩くことができた愛犬のカイくん。
点滴が効いたのか、先祖の犬たちが守ってくれたのか、昨夜も今日もてんかん発作は起きることもなく、歩いているカイくんに涙が止まりませんでした。
てんかん発作は、暑い季節や湿度の多い6月、深夜や早朝などの睡眠後に起こる、ストレスを感じたときに発生しやすいです。カイくんを連れてこなくても抗てんかん薬は処方できるので、いつでもご相談ください!
愛犬のコーギーのカイくんは、これまで大病を患うこともなく長生きしてくれていました。
しかし、これからいつてんかん発作が起きるかわからないので、冷静に対処できるように見守って、出来る限り一緒の時間を過ごしていきます!
その後、老犬のカイくんは介護などあったけど、てんかん発作は1度しか起きず、約5か月後に虹の橋に旅立ちました。
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